エネファームで光熱費削減!仕組みやメリット・デメリットをご紹介
- リフォームコラム
近年、地球温暖化対策やエネルギー問題への関心が高まる中、家庭でできるエコな取り組みとして注目されているのがエネファームです。
光熱費節約や家計への影響、将来性などを考慮して、導入を検討する方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、エネファームの仕組みや光熱費節約の観点から見たメリットとデメリットを詳しく解説し、エネファーム導入を検討する際のポイントについて、分かりやすくご紹介します。
目次
エネファームとは?仕組みと種類
エネファームは、家庭用の燃料電池システムです。
都市ガスやプロパンガスを燃料に、発電と給湯を同時に行うことができます。
仕組み
1.都市ガスやプロパンガスを燃料電池に供給
2.水素と酸素を化学反応させ、電気と熱を発生
3.発電した電気は、家庭内で使用または売電
4.発生した熱は、給湯や暖房に使用
種類
エネファームには、主に以下の2種類があります。
戸建向けエネファーム
一般的な家庭向けのモデルで、設置スペースや価格が比較的コンパクトです。
集合住宅向けエネファーム
集合住宅やアパート向けに開発されたモデルで、複数世帯で共有して使用することができます。
エネファーム導入で光熱費を削減できる
エネファーム導入の最大のメリットは、光熱費節約です。
電気代節約
エネファームで発電した電気は、家庭内で使用することができます。
基本的には24時間発電するので、昼夜問わず、安定的に電力供給することができます。
太陽光発電と併用することで、より効率的に電力を利用できます。
発電量はモデルによって異なりますが、一般的には、700W~1500W程度のものが主流です。
家族構成やライフスタイルに合った発電量のモデルを選ぶことが重要です。
余剰電力の売電
家庭で使い切らなかった余剰電力は、電力会社に売電することも可能です。
売電単価は、電力会社や契約プランによって異なりますが、一般的に1kWhあたり約10~15円です。
これは、購入する電気料金よりも安い価格です。
一般的に、4人家族で年間約5,000kWh~8,000kWhの余剰電力を売電することができます。
売電収入は売電量と売電単価によって決まり、例えば、年間7,000kWhの余剰電力を1kWhあたり12円で売電した場合、年間84,000円の収入になります。
近年は、電力自由化により、複数の電力会社から選ぶことができるため、売電単価の高い電力会社を選ぶことで、節約効果を高めることができます。
ガスを使って稼働するなら、ガス代が上がる?
エネファームは、電気と給湯を同時に自家発電できる家庭用燃料電池システムです。
従来のガス給湯器と比べて電気代を節約できる一方、ガス代はどうなるのでしょうか?
結論としては、エネファーム導入によってガス代は上がる可能性が高いです。
エネファームは、電気と熱を発生させるためにガスを燃料として使用します。
そのため、従来のガス給湯器と比べてガス使用量が増加し、ガス代が上がる可能性があります。
しかし、エネファームは発電も行い、電気代を節約できるため、ガス代が上昇しても、トータルで光熱費を節約できるでしょう。
具体的に、ご自宅で導入した際のシミュレーションなども可能なので、ご検討中の方はぜひガスリビング三重にご相談くださいませ。
エネファーム導入は他にも多くのメリットがある
CO2排出量削減
エネファームは、都市ガスやプロパンガスを燃料に、発電と給湯を同時に行うことができる高効率な家庭用燃料電池システムです。
発電効率が高いということは、同じ量のエネルギーを得るために必要な燃料が少ないということです。
従来のガス機器と比べて、約30%のCO2排出量削減が可能と言われています。
地球温暖化対策にも貢献することができます。
家族構成やライフスタイル・設置場所・使用状況などによって異なりますが、一般的には、4人家族で年間約1トンのCO2排出量を削減できると言われています。
これは、植林約50本分に相当するCO2排出量削減効果です。
エネファームは、省エネ性能の高い住宅と組み合わせることで、さらにCO2排出量削減効果を高めることができます。
断熱性能や気密性能が高い住宅は、室内の熱を外に逃がしにくく、暖房や冷房に必要なエネルギーを節約可能。
エネファームで発電した電力を省エネ性能の高い住宅で効率的に使用することで、CO2排出量をさらに削減することができるでしょう。
防災にも使える
エネファームの自家発電により、災害時に外部からの電力供給が途絶えた場合でも、家庭の電力を自給自足することができます。
通信機器の充電や照明器具の使用など、情報収集や生活維持に必要な電力を確保することが可能です。
自然ガスの供給ラインが地下深くに設置されており、地震などの影響を受けにくいので、プロパンガスを元に発電を行うエネファームは、災害時でも安定した燃料供給ができます。
自然災害時に断水する可能性がある場合でも、エネファームは自宅で温水を生成するため、生活用水を確保することが可能です。
エネファーム導入のデメリット
エネファーム導入には、光熱費節約以外にもいくつかのデメリットがあります。
初期費用が高い
エネファームの初期費用は、一般的に約100万円~200万円と非常に高額です。
これは、従来のガス給湯器よりも2~3倍高額であり、家計に大きな負担となります。
住宅ローンや子供の教育費などの支出が重なる時期に導入した場合、多額の初期費用を捻出するのは容易ではありません。
では、初期費用を抑えるための方法にはどのようなものがあるでしょうか。
補助金の利用
国や自治体から、エネファーム導入に補助金や税制優割制度が設けられています。
これらの制度を活用することで、初期費用を大幅に軽減することができます。
お住まいの地域で補助金が適用されるか、地方自治体の公式サイトを確認しましょう。
設置スペースが必要
エネファームを設置するには、ある程度の設置スペースが必要です。
設置場所によっては、リフォームが必要になる場合もあります。
機種によって異なりますが、一般的には以下のスペースがあるか確認しましょう。
【幅】 約60cm~70cm
【奥行き】 約60cm~70cm
【高さ】 約160cm~180cm
サイズの目安としては、畳1畳程度と考えておけばよいでしょう。
設置箇所としては十分に換気ができ、運転音・微小な振動がしても近隣やご自宅にいる際に不快でない距離を確保しましょう。
エネファームは定期的なメンテナンスが必要
エネファームは、定期的なメンテナンスが必要です。
費用は年間約3万円~5万円程度で、内容は、外観や内部の状態確認や分解した清掃・部品交換などがあります。
基本料金にメンテナンス費用が含まれているプランもあるので、ご自宅に合わせたメンテナンスプランを立てましょう。
エネファームはどんな人に向いてる?
エネファームは光熱費節約やCO2排出量削減など、多くのメリットがある一方で、初期費用が高い、設置スペースが必要、騒音などのデメリットも存在します。
これらのデメリットを踏まえ、エネファーム導入がおすすめな方は、以下の条件に当てはまる方です。
電気代とガス代を節約したい方
エネファームは、電気代とガス代を節約することができます。
長期的な視点で光熱費節約を検討していて、初期費用の負担を許容できる方にとって、エネファームは魅力的な選択肢となります。
環境問題に関心がある方
エネファームは、CO2排出量が少ないクリーンなエネルギー機器です。
地球温暖化対策に貢献したい方にとって、エネファームは最適な選択肢となります。
災害対策に備えたい方
エネファームは、停電時でも最大500Wの電力供給が可能で、照明や通信機器などの最低限の生活に必要な電力を確保することができます。
災害に備えて、安心・安全な生活を送りたい方にとって、エネファームは有効な手段となります。
省エネ性能の高い住宅に住んでいる方
エネファームは、省エネ性能の高い住宅と組み合わせることで、さらにCO2排出量削減効果を高めることができます。
省エネ住宅に住んでいる方や、省エネ住宅へのリフォームを検討している方にも、エネファームはおすすめです。
将来的に電気自動車を購入予定の方
エネファームで発電した余剰電力は、電気自動車の充電に利用することもできます。
電気自動車の購入を検討しており、自宅で充電したい方にとって、エネファームは最適な選択肢となります。
エネファームは、光熱費節約、CO2排出量削減、災害対策、省エネ住宅との組み合わせ、電気自動車の充電など、様々なメリットがあります。
デメリットも存在しますが、上記のような条件に当てはまる方にとって、エネファーム導入は大きなメリットをもたらす可能性があります。
エネファーム導入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、慎重に判断することが重要です。
ガスリビング三重のホームページでは、エネファームの施工事例も多数掲載しています。
ぜひこちらもご覧くださいませ。